真英寺は、東京都新宿区の四谷にある、約400年の歴史を誇る浄土真宗(真宗大谷派)の寺院です。見晴らしのいい高台に位置し、境内の樹木が四季折々の美しい彩を添えておりますので、お参りに来られるたくさんの方々が癒されていらっしゃいます。ぜひ一度ご見学にお越しください。
【阿弥陀如来立像】(ご本尊)
阿弥陀如来は、西方極楽浄土の教主です。インドの言葉で「阿弥陀」とは「限りない命(無量寿)、はかりしれない光明(無量光)」の意味で、「如来」とは「真理の世界(如)から救うために来てくださる」という意味があります。
真宗のご本尊としての阿弥陀如来は立像のみで、両手に来迎印(右手は親指と人差し指で丸を作り胸の前で外を向け、左手は薬指と親指の指先をあわせ下向きに下げている)を結んでいるのが特徴です。また、御頭の後方には「光背」と呼ばれる48本の光の筋をいただいています。
真英寺に残っている記録をさかのぼると寛文8(1668)年に本山東本願寺より所有の許可が下りております。
【親鸞聖人の御絵伝】(江戸中期の作品)
親鸞聖人のご生涯と教えを絵画で説かれた絵巻物です。親鸞聖人の曾孫 覚如が制作したもので、四幅の掛軸で構成されています。年に一度の報恩講(親鸞聖人の御苦労と御恩に感謝する仏事)のとき、本堂の余間に掲げられます。